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【321杯】今年食べたラーメンまとめ【2024】

今年もやります。前年比+75杯。新しい職場に移って2年目の年。仕事に慣れ、シフトも増え、賄いが徐々に飽きてきた、ので、前年より増えたと思われます。一般人が一年で食す米とラーメンの比率が、ちょうど逆くらいなのが私。毎日食べてるわけではないんですな。賄いを含めても3日くらいはラーメンを食べない日があったと思います。無性にカレーが食べたかったり、麺類でも蕎麦の気分だったりすることがあります。

さて、毎年長すぎて書くのがしんどい&見る方もしんどいと思うので、今年は厳選オススメ10杯にします。泣く泣く選考落ちした麺々多数。そのぶん選んだラーメンは期待を裏切らないはずです。

 

 

 

1.奈つやの中華そば@下丸子(東京都大田区

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ラヲタ界隈において今年もっとも話題になったお店です。煮干しの良い部分だけを見事に切り取ったような滋味深いスープ。支えとして鶏、豚。塩味は控えめだが、旨味の広がり方が素晴らしくこれ以上しょっぱくする必要性を感じない。迷わず飲み干せるスープです。

麺は菅野製麺所製。食べ慣れた形状ではあるものの、過不足なくスープを持ち上げ、プツンとした歯切れ。逆にワンタン皮は自家製(このパターンは珍しい)で、水餃子と見紛うほど大ぶり。もち姫使用のモチモチ皮が硬めの麺と対比になってて面白いです。

話題になってから行列が伸びるまでがめちゃくちゃ早く、下丸子の住宅街でありえない行列を作ってます。整理券制も導入したみたいですが、それでも気軽に行けるお店ではないのが残念。閉店10分前なんかは狙い目だそうですが、移動中に売り切れてたらどうすんねんって感じです。

接客は大変素晴らしく、並んでる間も美人奥様が懇切丁寧に体を気遣ってくれます。それが救い。

 

 

 

2.自家製手打ち麺 禿@新河岸(埼玉県川越市

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本川越で間借り営業をしていた「Do-jin」が路面店になって移転オープン。間借り時代に一度行って美味しいなぁと思っていたが、再訪の機会がないまま一時閉店。それから時は経ち、忘れかけていたころになんと職場までの通勤路に爆誕。行ってみたらやはり素晴らしいラーメンで、気づいたら今年だけで30回リピートしてました。店主さんも「こいつ来すぎじゃね?」と思ってることでしょう(さすがに軽く喋るくらいにはなりました)

武蔵野うどんを意識したという凶悪な太さの自家製麺が特徴。横幅だけでなく、厚みもあるので噛んで細かくするのに一苦労。オープン当初は行くたびに麺が変わっていて、その試行錯誤を楽しんでました。

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現在はつけ麺が平打ち、ラーメンは太麺と平打ち麺のミックスで落ち着いてる模様。

麺が強すぎてつい忘れがちなのがスープ。大山鶏をベースに煮干し、魚介、椎茸(かなり感じる)、タレには鱈の魚醤を使うなど少々独特な味わい。かなり分厚いです。間違いなく麺が主役のお店ではあるが、このスープにしてこの麺アリといった具合です。やんばる豚の肩ロースも絶品。

店名は「はげ」ではなく「かむろ」です。由来は、、今度聞いときます。

 

 

 

3.貝ガラ屋淵野辺(神奈川県相模原市

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飲む牡蠣!牡蠣ラーメンは他所の限定なんかでしばしば食べる機会があるが、すべてこのラーメンの下位互換であると言い切ってしまってもいいのではないだろうか。それほどまでに完成度が高い。限定でなくデフォで、お店の看板でやってるのだからそりゃそうかもですが、やりすぎてない感じとか、ラーメンの枠に収めてる感じとか、単に濃けりゃいいってものでもないよなとか、そこらの塩梅が絶妙です。こんなにまとまったイロモノラーメンが存在したのかと衝撃を受けました。麺は太縮れ麺。安直に低加水中細麺でいかないところが、このお店の真価かもしれません。牡蠣好きはもちろんのこと、牡蠣があまり得意でない方でも美味しく食べれるラーメンな気がします。

 

 

 

4.三代目 博多だるま@台場(東京都港区)

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お台場のラーメン国技館という商業施設内のお店。

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スープはセントラルでなく、ガチ炊き。しかも臭えタイプの豚骨。やってることエグすぎます。わかる人が食べればすぐにわかる非常識さ。写真からも匂ってくるでしょ、発酵した豚さんの体臭が。泡の立ち方もエロい。お台場が果たして使いやすい立地かと言われたら絶対NOですが、遊びに行くなら寄るべきです。このクオリティの豚骨ラーメンが商業施設で並ばずに食べられるのはちょっと考えられません。ジョイポリスのついでにでも。

 

 

 

5.Craft Ramen BiT@入谷(東京都台東区

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鹿肉と鶏肉のコンソメにどんこを合わせた独創的なスープ。真新しさもありながら、ラーメンの枠からはみ出ないアバンギャルドな一杯です。お店のイチオシは塩(写真も塩です)で、正直鹿肉とかどんことかハッキリはわからないんですが、ガッツリコンソメではあるし、鼻の奥をかっぽじれば確かに全部いる気もしてきます。 麺も当たり前のように自家製で、グニュっとした面白い食感。全体を通してそこはかとない仕事量を感じます。

愚直に美味しいラーメンを求めて目的地にするお店ではないですが、クオリティと個性が高次元で両立したラーメンが食べたいワガママさんには強くオススメできます。

お昼は混むかわからないですが、夜に行ったら先客も後客も0でした。話題にはなってるんですが、厳しい世の中ですね。入谷には超人気店の「」がありますから、ジャンルが違うとは言えそちらに吸われてるのかもしれません。

 

 

 

6.支那そば いしはら西荻窪(東京都杉並区)

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東京ラーメン史を語る上では外せないレジェンド店「たんたん亭」創業者、石原氏のお店。「かづ屋」を皮切りに、「はやしまる」、「八雲」などの名店はすべてここから始まった。始まってくれてありがとう。一般にも認知されている二郎や大勝軒ほどのネームバリューがなく、ラーメンも地味なジャンルでイマイチ話題にならないですが、業界のいぶし銀的な存在でずっと好きなんです。スープからは昭和の味を、ワンタンからは平成の味を感じられます。ノスとはちょっと違いますが、古き良きラーメンの代表格です。

 

 

 

7.麺 ふじさき@亀戸(東京都江東区

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やっぱり僕はふじさきさん。どうも栗山巧です。オープン当初から好きでずっと通ってるんですが、直近のふじさきはもう王道系の域を超越してしまいました。鶏が濃すぎて喉が焼ける。タレが濃くて焼けるんじゃないですよ、スープが濃すぎて焼けるんです。やりすぎてて心配になるレベル。デフォ1400円ですが、レンゲ一口で納得できる味がします。そこらじゅうにありふれた同じようなラーメンとは比にならない王道系…いや、邪道系が楽しめます。

 

 

 

8.麺屋 みつば南栗橋(埼玉県久喜市

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豚骨魚介つけ麺がメインのお店ですが、昆布水の淡麗つけ麺も尋常じゃなく美味しかったので紹介します。目を見張るのは製麺技術とチャーシュー、手数の多さ。豚肉だけで4種類ですからね。相当めんどくさいはずです。故に特製オーダーは必至。お店も推奨している塩とレモンだけで食べるやつ、これも別途購入してやったほうがいいですね。自制心がないとタレにつける前に麺がなくなってしまうので注意が必要ですが。

埼玉県民である私も久喜(どこだよ)の南栗橋(どこだよ)って感じなのでみなさんは行く機会がないかもしれませんが、ここを目的に設定しちゃっていいお店だと思います。美味しいつけ麺を食べて、近くの百観音温泉でごくやすみしましょう。(ごくやすみは埼玉の方言らしいぞ!)

 

 

 

9.手打ち 陰日向分倍河原東京都府中市

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麺と未来」から始まり、「日陰」を経て、陰日向。ということでもち小麦を使った手打ちラーメンです。食傷気味になるレベルでバッと拡がったこのジャンルのラーメンですが、まだやりようがあったかという衝撃。麺を数えると5本くらいしか入ってません。で、この写真のボリューム。麺一本当たりの大きさが想像ついたかと思います。(寄りの写真忘れましたすみません)

スープは生姜醤油。チャーシューダレの味わいが強く、チャーシュートッピングの気前が良いのはこのためかと瞬時に理解できます。

イデアが出尽くされたと言われるこのタイミングでこの発想、ラーメン業界の未来はまだまだ明るいかもと思わせてくれます。

 

 

 

10.らーめん 心麦弘明寺(神奈川県横浜市南区

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10杯の中の優等生枠。上大岡にある「川の先の上」出身。鶏清湯ラーメンの最上グレードと考えていただければ結構。丼の底から表面の鶏油まで、構成要素一つ一つに丁寧な仕事を感じるラーメンです。自家製麺は硬めの茹で上げですが大変滑らかで舌の上をつるりと流れる感覚、虜になること間違いなし。このクオリティなら塩も良さそうなのでリピ決定。アホになって「美味い!」と叫べるラーメンです。近所の人が羨ましい。

 

 

 

ex.らーめん ヤマシロ@御厨(静岡県

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もう閉店してしまったので10選には入れませんでした。初めて食べたいつかの日から、毎日脳の片隅を占領し続けたラーメン。憧れとも言える味でした。もともと人気だったのが閉店が発表されてから駆け込み需要でものすごい客入りとなり、ありつけるか不安になりながら高速を飛ばした記憶があります。皆さんが通っているラーメン屋、いつか行こうと思ってるラーメン屋、いつなくなるかわかりません。後悔しない選択をしましょう。

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ここに訪れた日の同日、静岡県内の別のラーメン屋で食べてるときにそこの店主と常連の会話を盗み聞きしたんですが、「ヤマシロの弟子が味を引き継いで静岡で店を出す予定らしい」なんて言ってまして、訝しんでいたら9月に本当にオープンしました。「らーめん ユタカ」というそうです。私が推してた塩味はないみたいですが、未食の味噌とつけ麺、定番の醤油を引き継いだらしく、来年の最大の宿題店となりました。嬉しい反面、塩はやっぱり難しいのかなぁ?とちょいしょんぼり。お茶漬け風ラーメンの完成系と言える超個性的な味わいだったので。ま、引き継いでくれるだけで感謝しなければなりませんね。

 

 

 

以上、10杯+α。321杯食べたうちの、10杯です。前年に推したお店はなるべく出さないように心がけましたが、ふじさきだけは許してください。ハンパないんで。 行ったお店が美味しかったら教えてくださいね。来年のモチベになります。

それでは、今年食べた中でもっともインスタ蝿なラーメンを添えて、よいお年を。

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