あけましておめでとうございます🎍
お待たせしました。みんな大好きラーメンのお話です。
諸々の事情がありTwitterには載せてないですが、人より少しだけラーメンを食べてるので、せっかくならネタにしてみようと思い2021年に食べたラーメンをまとめてみました。(本当は年内に出すつもりでしたが、サボりまくってたら年越してました🙄)
今回紹介するのは"印象に残ったお店"、もしくは"取り上げておくべきお店"です。「良い」と思ったお店はオススメしますが、そればかりではないし、ランキングでもないのであしからず。味覚は十人十色ですので、「ラヲタがなんかほざいてる」程度に見ていただければと思います。
さて、2021年に食べたラーメンは254杯でした。
こう見えても社会人なので、たまの休みやいろ〜んな合間を縫いに縫ってこそこそ食べてたんですが、前半はコロナの影響がまだ大きく、行きたいお店に行けない状況が続いていました。10月から緊急事態宣言が解除され、夜遅くまでやってくれるお店も増えて少しずつ挽回していった次第ですが、もう少し食べたかったなぁというのが本音です。ま、この調子で落ち着いてくれれば今年はもっと食べられると思います。楽しみです。
それでは前置きはほどほどに、紹介していきましょうか。
太字は店名。@のあとは最寄り駅。商品名と値段は必要でなければ省きます。量が多いので(笑)明言していなければデフォか定番の類だと思ってください。
麺.SUZUKi@武蔵藤沢
埼玉県の鶏水系ではぶっちぎりでナンバーワンでしょう。出汁にしても鶏油にしても、地鶏が「ブロイラー、銘柄鶏とは一線を画すものである」ということがよくわかります。原価は40%越えだそうです。
柔肌の自家製麺も一級品。店看板にも書いてますが実は「麺が主役」なんですよね、このお店。
トッピングはガリシア栗豚もいいですが、金華豚、比内地鶏のワンタンが特にオススメです。どちらも肉の旨みがとにかく強烈。これを超えるワンタンは向こう10年は出ないかと思ってしまうくらいです。
併せて、昆布水つけ麺も必食です。
麺屋 幸生@小手指
味噌の重鎮、「味噌麺処 花道@野方」出身。ほかにも修行店がいくつかあり、某ミシュラン星獲得店にいたこともあるとか。
ベースは豚骨ではなく、鶏白湯。花道のイメージをそのまま持っていったのでどことなく違和感がありました。洗練されたクセのない濃厚味噌ラーメンといった印象です。花道の「良い意味での野暮ったさ」は感じないので、別のベクトルですかね。
「TRY」の新人味噌部門1位ですので、これからが楽しみなお店です。
手打中華 すずき@白河
名門、「とら食堂」の出身です。
文句のないザ・白河ラーメン。この手のラーメンを食べて感じるのは、出汁は「出ていれば出ているほど良い」という単純なものではないということです。醤油感を立たせるために、あるいは邪魔にならないように、など、「あえて効かせすぎない」という選択肢があるわけです。この絶妙な塩梅のどこを狙ってくるか、お店によって違うので面白いです。
併せて、「白河中華そば 孫市@西国分寺」と「白河手打中華そば 法隆@八木崎」も載せておきます。
白河ラーメンの良さなんて、数年前はわからなかったなぁ。
手打 焔@黒磯
白河続きでもう一杯。これを白河ラーメンと呼べるかは怪しいですが、お店がそう言ってるんだからそうなんでしょう(笑)昨今のラーメン好きなら知らない人はいない那須塩原エリアのレジェンド店です。去年食べて今回2回目。毎年最低でも1回は行こうと、そう思えるお店です。
鶏油の層はだいぶ厚いですが、どかして飲んでも鶏、鶏、鶏。スープ材料の質と量をダイレクトに感じます。
手打ち麺も類を見ない独特な食感。ツル?モチ?ボソ?言葉では表現できませんね。ぜひ食べに行ってください。
饗 くろ㐂@浅草橋
つけ麺、1200円です。高いですが、食べてる間は1200円であることなんて忘れてますし、食べ終わったあとも覚えてません。高いと思うのは券売機の前に立ったときだけです。
くろ㐂は大好きで何度も通ってるのですが、なぜラーメンではなくつけ麺か。ラーメンももちろん素晴らしいのですが、くろ㐂の真髄はタレにあると、そう感じるからです。旨味の集約地点がタレ。そこに地鶏スープが合わさって、、、というわけです。
自家製麺も秀逸。ラーメンとつけ麺は同じ麺ですが、締めるだけでこんなに顔が変わるの?と、ビックリします。スープ割りの小麦茶も斬新なアイデア。最初から最後まで楽しい。オススメです。
※絶賛しましたが、現在はオペ変更によりつけ麺は休止中です。私が働いて復活させたいくらいですが多分面接で落とされるので無理です。気長に復活を待ちましょう。
行くなら焼売はマストね。ご飯ものも一級品です。
生姜醤油ラーメンのレジェンド店です。お客の目の前で堂々と化調と砂糖を入れ、美味くするためには恥も外聞もないと、そんなスタンスが大好きです。結局美味けりゃいいと、私はそう思います。無化調にこだわって美味しいラーメンを作るのも素晴らしいですが、こういうスタイルも認めていかないと、視野を狭めるだけだと思ってます。ま、今はそういう人たち少ないかな?ちょっと前は化調アレルギーみたいな人もちらほらいましたんで(笑)
今年は宮内(新潟)の本店にも行きました。
本店は今回で2回目。前回食べたときは秋葉原店よりも生姜の効きがシャープで、全体的にスッキリしてる印象だったんですが、あんま変わんないですね。ブレでしょうか。違うかなぁと思ったのは麺の長さくらい(本店のほうが長く感じた)でした。
手打 親鶏中華そば 綾川@恵比寿
「美味い」より「巧い」という表現が適してるかと思います。今でこそ下火ではありますが晩年の鶏清湯ブームと、絶賛流行中の手打ち麺を掛け合わせたずる〜いラーメンです。"親鶏"を打ち出してるのもやっちゃってますね。資本系ですが、トップは相当な手練なんだと思います。
「手揉み中華そば 中村@大宮」と、「自家製手もみ麺 鈴ノ木@狭山ヶ丘」も似たようなジャンルのラーメンなのでついでに紹介しておきます。
駄目な隣人@人形町
オフィス街に突如現れた新星。
「ブイヨン・ド・レギュームで、スープ自体に動物系は不使用」といういかにも女性集客を狙ってそうなラーメンですが、街の性質上客の大半は男性サラリーマンでしょうか。プラスでやはり女性も釣れるので、商売上手だなぁとは思います。ただこれがどこまで続くか。毎日でも食べられるラーメンですが、毎日食べたいと思うラーメンではない。
細麺か太麺かで選べたり、卓上セットが豊富だったり、アトラクション的な楽しさはあるのかもしれません。
土鍋炊きのごはんも推してるみたいです。
食煅 もみじ@新白岡
「麺屋武蔵」出身。見た目からは想像できませんが、食べてみると武蔵イズムを色濃く継承してるのがわかります。動物と魚介のバランスがビタビタだったり、肉のクオリティが異様に高かったり。そこにプラスで作り手のセンスややりたいことも盛り込まれていて、いいお店だなぁと。
商品の見た目も店の内装もなにか「特別な雰囲気」を感じさせるものがあり、最悪なロケーション(埼玉の田舎)さえも、「味」として丸め込んでしまってる気がします。
焙煎汐蕎麦処 金字塔@赤羽岩淵
私、おこげ大好きなんですよね。汁物に入れればとりあえず活躍するって、強すぎませんかね。たしか1個で100円なのでありえん高いですが(笑)
ラーメン自体のクオリティが高く、備え付けのコーヒーオイルも斬新で楽しいアイデア。質素な塩ラーメンかと思いきや、実はやりおる本格派です。
ANTCICADA@馬喰町
コオロギラーメンです。コオロギは風味や栄養価、流通量などの観点から、昆虫食の中でもとりわけ評価が高いです。野生のコオロギを自分で捕まえてラーメンにしてみようと思っていたところにこのお店ができたので、手間が省けました。
驚いたのは旨みの強さ。動物系は使用せず、ほかのスープ材は昆布と椎茸だけだそうです。しかも副材の割合は1割だけ。使ってる量が尋常じゃないですが、それでもこのちっぽけな虫からこの深みが出てるんだと思うとビックリします。手放しに「美味しい」と言うのは難しいラーメンですが、一度は食べてみることをオススメします。底なきラーメンの可能性が見えてきます。
大島@船堀
味噌ラーメンの権威、「すみれ」の系譜です。すみれは札幌の本店はおろか桜木町の支店すら食べたことがないので比較はできないですが、一口目のインパクトと、森住製麺との親和性が印象的です。
大島は「純すみ系の結論」とまで言われているので、これを最初に食べてしまったのはある種ミスだったかもしれません。
とりあえず桜木町行ってみるかぁ。
博多・長浜らーめん よかと@狭山ヶ丘
知る人ぞ知るお店(?)です。埼玉、所沢エリアの老舗ですが、かなりの実力店。
正直これが長浜ラーメンといえるのかは怪しいところがありますが、「豚骨ラーメンとしての完成度」は素晴らしいです。濃度は中濃くらいで、トロッとしてます。
この手のお店では珍しく"和え玉"があり、ウニ玉、鬼玉、トマト玉の3種類から選べます。ウニ玉がよくできててオススメです。
ラーメン くれは@田無
豚骨続きで。
油を回してガッツリ煮詰めたような感じの濃厚豚骨です。ジャンル分けするなら「東京豚骨ラーメン」ですかね?九州っぽい感じはしないので。
インパクト絶大なスープに麺も自家製ときて、本気度が伝わってきます。
最寄りの田無駅から遠いのがネックですが、近くを通ると脳裏にチラつきます。
特製ラーメン はせがわ@新所沢
またも豚骨ry
こちらも濃厚豚骨です。豚骨版「天下一品」といえばわかりやすいでしょうか。あちらは鶏+野菜のベジポタなので実際にはまったくの別物なのですが、感覚としては近いと思います。
詰まりに詰まっていて濃度が高いですが、旨味もといグッと来るものが少なく、もう一押しあれば化けそうな印象を受けました。まだ新しいお店なので今後の期待も込めて載せておきます。
新所沢とか紹介して誰が行くねんとか思い始めてるのは内緒です。
またまた豚骨続きで。
どれも博多系なのでまとめて紹介します。上から順に、
「ラーメン 健太@高円寺」
「呑龍@新橋」
「博多ラーメン しばらく 日本橋店@水天宮前」
これらの4店には共通点があります。それはいずれも「クサい豚骨ラーメン」ということ。
いわゆる「呼び戻し」なるスープの製法で、簡単に言うと古いスープをフレッシュなスープに足し続け、"熟成"させて意図的に豚のニオイや独特な風味を出すというものです。
スープを熟成させる媒体は諸説あり、菌説が有力視されています。中でも好気性芽胞形成菌という菌がもっともそれらしいとされていますが、未だに科学的な解明はされていないようです。精力的に研究しているお店(でぶちゃんや「渡なべ@高田馬場」)もあるので今後の進展を期待しましょう。
この4店の中では、特に健太をオススメします。2021年に食べたすべてのラーメンの中で5本の指に入るクオリティでした。
呑龍とでぶちゃんは居酒屋的にも使えるので、軽く飲んで〆のラーメンまで考えるときにオススメです。
↑呑龍でソロ飲み
麺屋 淳陛屋@亀有 ※閉店
「車椅子に乗った店主がラーメンを作る」で話題になったお店です。現在は閉店してしまったのですが、そのラストランを食べに行きました。
このときで2回目。1回目の訪店時、ラストオーダーギリギリに駆けつけたのに嫌な顔一つ見せず笑顔で受け入れてくれて、さらにはチャーシューの切れ端までサービスしてくれたんです。そして帰るときもしっかり目を見て、心の底から感謝するような表情で「ありがとうございました」と。車椅子で、ワンオペで、これから片付けもしないといけないのに。どれだけ心に余裕のある人なんでしょうか。ラーメン屋の接客で初めて感動したのがこのお店だったので、最後を見届けたかったんです。
次もまたラーメンをやりたいとのことですので、今後が気になるお店として紹介しておきます。
ラーメン二郎 三田本店@三田
朝二郎ができる唯一のお店として重宝します。ネットではよく言われてますが本店はブレが大きく、醤油のお湯割りのようなスープのときもあります。「総帥が厨房に立っていれば必ず美味い」なんてのは単なる心の持ち用で、都市伝説です。
しかし朝からやってくれて600円。目黒二郎がワンコインなのでそっちに目が行きがちですが、量の多さと上ブレを引く可能性も考慮すると、トータルのコスパは本店のほうが高い気がします。
これは自慢ですが昨年12月にオープンした「ラーメン二郎 ひたちなか店@勝田」も含め、直系二郎は全店制覇してるので、二郎のことでわからないことがあればなんでも私に聞いてください。
Ramen FeeL@日向和田
2021年の最重要店です。「らぁ麺 飯田商店@湯河原」から初の独立ということで、すべての話題を置き去りにし、かっさらってしまいました。
飯田商店を久しく食べてないので曖昧ですが、イズムはしっかり継承してると思います。
これ、ワンタン頼んでるからなのか、丼を綺麗に半分で割って、片方の鶏油がもう片方に流れ込まないようになってます。偶然か計算かわかりませんが、後者なら尋常じゃない気配りだと思います。
club台風。@人形町
マニアの中では有名な蟹豚骨ラーメンです。
やりたいことをやろうとしてる感じが好印象。ガッツリ蟹の味がするので人を選びますが、私のようにおもしろラーメンが好きな人にはオススメします。
替えがきかないラーメンなので一定の需要はあると思うのですが、一般層にどこまでウケてるのかは謎です。イロモノは多方面で苦悩しそうですね。
一条流がんこラーメン総本家@四谷三丁目
おもしろラーメン繋がりで。店主と味のクセが強すぎて伝説になっちゃってるお店です。
限定がとにかくぶっ飛んでて、僕が食べたこれは蟹とキウイのスープ。キウイて(笑)蟹は予想通りガッツリですが、キウイは風味自体は感じず、強烈な酸味があったのでそれが正体かと思いますが、途中から考えるのをやめました。脳と舌が破壊される感覚です。
おそらくどの限定も普通じゃないので、一生に一度は行くべきかもしれません。
八雲@池尻大橋
ラーメン界のいぶし銀、「たんたん亭@浜田山」の系譜で、「かづ屋@目黒」出身です。この手のラーメンは認知度が低く、「多少ラーメンが好き」くらいの人では知らないということがザラです。地味だからでしょうか。もっともこちらはビブグルマン掲載店なので、下手すれば大元より認知度が高いかもしれませんが。
八雲は系譜の中でも特にハッキリした味わいだと感じます。タレ感も出汁感もしっかり感じ、手放しに「美味しい」と思える構成になってます。かづ屋はそこらへんが難しいので、まずは八雲から攻めるのがオススメです。
ワンタンは食べなければダメですよ。肉と海老両方入ってるやつにしてください。
ついでに昨年食べたほかのたんたん亭系譜のお店も紹介しておきます。
「支那そば 小むろ@行徳」
「中華soba いそべ@矢口渡」
しなてつですが、私が行ったときはワンタン売り切れでした。代名詞なんだからもっと仕込んどけy…大変人気なようでなによりです。
『』@神田
「名を名乗るには至らない」ということで店名なしのお店ですが、ファンの間では「無銘」と呼ばれています。
こちらは「熟成練り醤油らーめん」。塩味のないベジポタスープに、練り醤油を溶かしながら食べ進めていくスタイルです。辛ネギや茹でキャベツなど、乗ってる具材すべてにしっかり意味を持たせてあって、食べ終わりの満足感が素晴らしいです。
大盛り無料でデフォ800円とコスパもなかなか。塩やつけ麺もありますが、圧倒的にこちらのメニューがオススメです。
中華そば うめ川@板橋区役所前
質素な見た目ですが、こういうラーメンでも隠れた力を持っていることがあります。
魚介が効いた塩ラーメンで、特筆すべき点がありません。特筆すべき点がないのに、やけに印象に残っている。なにが良いとはハッキリ言えないけど、全部良い。でも全部普通。究極のバランスってヤツでしょうか。
語彙不足ですみません。一度食べてみてください。ラーチャンで有名なのにチャーハン食べてないので、私もまたリベンジしに行きます。
ラーメン 日陰@新川崎
下北沢の名店、「純手打ち 麺と未来@下北沢」から店主が独立。「そもそも麺と未来は会社経営だったのか」というプチ衝撃がありましたが、ラーメンもやはり衝撃的なものでした。
つい、もち姫使用のモチモチ極太麺ばかりに目が行きがちですが、スープも良いんですよね〜。それは麺と未来のときからそうです。麺の印象が強すぎるだけにそれについていけるスープを考えないといけないでしょうから、大変だと思います。そのハードルを難なく超えてくるのが、このお店のすごいところ。
関連して、「MENクライ@浜松町」も載せておきます。
「中華そば 和渦 TOKYO@北品川」の2号店で、てっきりそれ系(鶏清湯)で攻めるのかと思ったら、方向性を180度変えてきました。一言で言えば、麺と未来のパク…インスパイアです。麺の再現度には驚きましたが、合わせるスープが完全に負けてしまっている印象です。その点でいえばまぜそばは期待できますね。まだ未食なので宿題にしておきます。
中華そば処 琴平荘@三瀬
山形県の最重要店であり、ラヲタ憧れのラーメン店です。立地も営業期間もハードルが高く(年の半分くらいは休業)、気軽に行くことができません。どうしてもそのハードルの高さがラーメンの価値を押し上げているようにみえます(実際それもあると思います)が、ラーメン単体で考えても、遠征してまで食べる価値のあるものだと思います。
鶏、魚介、アゴ出汁からなるスープと、形容しがたい食感の多加水麺。じんわり、じんわり美味い。店の内装も相まって、なにか特別な空気感を感じます。
「こういうお店が東京に来たらどうなるんだろう」と、よく考えちゃいます。
ケンちゃんラーメン 大山支店@羽前大山
こちらも山形県の重要店(の系列)です。いわゆるご当地ラーメンですね。インパクトのある煮干しラーメンで、「山形のラーメン二郎」とも言われています。並でも量が多かったり、コールがあったり、中毒性があったりと、たしかに似通った部分は多いと思います。店舗によって、さらには日によって味がコロコロ変わるそうなので、生きてるうちに全店制覇したいです。
写真は岩海苔増しです。調和するので良いのですが、ちょっと多すぎますね(笑)
長尾中華そば 西バイパス本店@新青森
青森県の有名店です。神田にも支店がありそちらには何度か行ってるのですが、本店は初でした。
今回頼んだのはデフォルトです。水と煮干しだけの純粋なスープ。神田店もそうですが、ここのラーメンには「甘味」を一切感じません。タレに味醂も砂糖も使ってないのか、あるいは少量だけで感じないのか。麺がかなり秀逸(無かん水麺)なので、それを味わってもらいたいからかもしれません。なんにせよ、作り手の強い意思を感じます。ラーメンとしての完成度は甘味があったほうが高くなりそうですが、これはこれで正解なんだと思います。
らあめん サンド@青山
岩手県はあまりラーメンのイメージがなく、「こういう土地に東京のラーメンシーンを持ってったら成功するんじゃね?」で見事成功したお店、という印象です。ちゃっちぃ鶏清湯なら「商才があるね」で終わってたんでしょうけど、出してるラーメンが"本物"なのでケチのつけようがないです。
わざわざこれを食べに盛岡には行かないですが、ついでであれば是非寄りたいお店です。
情報が少なく漠然と「日本橋にこんなお店あったのか」と思っていたら、どうやら「ドリルマン」出身だそうで、言われてみればそんな気もしてきました。
鶏を前面に出してる感じの構成ですが、魚介もハッキリ認識できるくらい強めに効いてます。鶏清湯というよりは、鶏魚介ラーメンかな。製麺庵というだけあって自家製麺も素晴らしいです。ちょっと硬いけど。
職場が徒歩圏内なら「1週間に1回は昼休憩をこれに使いたい」と思えるお店です。
SHIBIRE NOODLES 蝋燭屋 銀座本店@銀座
麻婆麺の人気店です。辛さも痺れも標準で頼みました。
麻婆麺の経験値が低いのでなんとも言えませんが、今まで食べた麻婆麺の中では一番かな。でもすみません、麻婆麺なんて片手で数えられるくらいしか食べたことないです。てか、あんまりないよね。いいお店知ってたら教えてください。
神田らぁめん 悠 HARUKA@新日本橋
見ての通り「満来」、「ほりうち」の系譜です。このお店が特別美味しかったというわけではないのですが、この「納豆ざるらぁめん」という文化は廃れてほしくないので、紹介させていただきます。
デフォのスープに納豆と溶き卵を合わせて入れてるだけですが、これを最初に思いついた満来はすごい。
序盤の形容し難い啜り心地、まろやかさ。終盤は卵がなくなりいつものざるらぁめんが現れる。食材の特質を利用して、つけ丼の中だけでギャップを生み出しているのがニクいです。
納豆ざるらぁめん、一度食べてみてください。美味しさ自体は満来もほりうちもこちらのお店も大差ないので、どこでもいいと思います。
中華そば たた味@小伝馬町
スタミナラーメンを出す新店です。新店としての注目度はわりかし高かったように感じます。
「元祖スタミナ満点ラーメン すず鬼@三鷹」を火付け役として、一気にスタミナラーメンブームが来るかと予想しましたが、案外そこまで…でしたね。これからジワジワ増えてくるとは思いますが。
オープン当初に行ったので味が安定してなかったのでしょうか。この手のラーメンでは必要不可欠なインパクトがなく、少し残念な感じでした。
光麟堂@御成門
こういう見た目だと流行りに乗っただけの紛い物ということがしばしばあるのですが、こちらは本格派。
魚介の利かせ方が秀逸ですね。それなりに風味もあって、分厚さが印象に残ります。お店自体も鶏清湯ではなく鶏魚介として売ってるような感じです。
なな蓮と同じく、職場や家の近くにあったら嬉しいお店です。
中華そば 竹千代@尾久
古くも新しくもない、微妙なラインを突いてきてる感じです。ノスと言われてますが、私の思うノスはこれではないし、また別ジャンルな気がします。例えるなら「めちゃくちゃ美味いインスタントの袋麺」。動物系よりも副材、特に椎茸が強く効いていて、そういうところもそう思わせるのかもしれません。
スープ量が少なく麺が剥き出しになってしまってるのが残念ポイント。か、な、り残念です。せっかく良いラーメンなのにもったいないなぁ。
ちばき屋@葛西
老舗中の老舗ですが、恥ずかしながら今回が初訪でした。「日本で初めて味玉をラーメンに乗せたお店」としても有名ですが、ほんまかいな(笑)まぁそんな箔が付くくらいの老舗ってことですかね。
見た目から想像できるような味わいです。鶏、豚、魚介がバランスよく合わさったザ・中華そば。
最近歳のせいかこういうラーメンが無性に食べたくなるときがあります。みなさんはいかがでしょうか。
えっちゃんラーメン。@西武新宿
「凪」のセカンドブランドで、ほかにも「ちえちゃん」「ひろちゃん」などがあり、一括りに「ちゃん系」と呼ばれています。
味濃いめ、油多め、化調ガッツリなインパクト重視のノス風ラーメン、つけ麺。ただただ人間が「美味い」と思う要素だけを詰め込んでいて愚直ですが、悔しいくらいによくできてます。
煮干しの凪もそうですが、生田社長のセンスがそのままラーメンに反映されてる感じがします。営業時間や立地の観点から使い勝手も良いので、これからもお世話になりそうです。
支那そばや 東京ラーメンストリート店@東京 ※閉店
期間限定で東京駅に出店(現在はお店が変わってます)。
2回行って、初回はスープがボロッボロでしたが、2回目は初めて戸塚の本店で食べたときと同じ感動を得られたのでよかったです。佐野実時代に行けてないのが悔しいですが、今でも素晴らしい味です。
鶏を主体に、すべてのスープ材がうま〜くまとまり重層的なスープになってます。
これを食べて改めて、現青葉台の「すぎ本」は支那そばやの血を色濃く引き継いでいるなと感じました。
清湯豚骨白醤油拉麺 LABO麺@中野
増えてるようで実はそんなに増えてない豚清湯のお店です。
スープは豚白湯を鶏挽肉で澄ましたもの。この手のラーメンでありがちな旨味の希薄さをクリアし、ただ意識が高いだけ(見た目だけ)ではないはないことが窺えます。それと同時に、掃湯という技法の偉大さも実感します。
載せものはキノコペーストや蓬の生麩、揚げラーメンなど風変わりなものがたくさん。それぞれにラーメンとの親和性があるかは怪しいですが、目新しく楽しいです。
普通とか常識に飽きた方は一度行ってみてください。
粉麺小屋@新中野
もともとはうどん屋だったらしく、その流れを汲んだラーメンを出してるお店です。
スープというよりも"出汁"ですね。和風出汁です。おそらく味醂だろうなという甘さもあり、完全にうどんのテイスト。しかし合わせる麺が秀逸で、この麺がこのお店をラーメン屋たらしめる所以なんだなと確信します。跳ね返すようなグミッとした弾力があり、歯を入れればモチッと受け入れる。麺肌が滑らかで最後はスルッと落ちていく。ツンデレか!
ラーメンショップ 牛久結束店@牛久
近年のクラシックラーメンブームにより再注目されてるラーショですが、その中でも最高峰と名高い牛久結束店。いいですね〜。ほどよく臭う豚骨の「ラーメンぽさ」たるや。
一時代を築いたラーメンが流行を2周も3周もしてこうやってまた話題の前線に出てくるの、めちゃくちゃロマン感じます。これだからラーメンはやめられんです。
ついでにもう一軒ラーショを食べたので、紹介しておきます。
こちらは「GOOD MORNING ラーメンショップ@穴守稲荷」。先ほどのラーショは日本最高峰、こちらは日本"最古"です。情報が錯綜していて諸説あるみたいですが(笑)
昔のラーメンといえば「豚骨主体スープ+化調」というイメージが強いですが、そのイメージのど真ん中を射抜いてくるようなラーメンです。
「マスターが息切れしてて不安」みたいな前情報があったのですが、マジで息切れしてました。ずっとハアハア言ってる。あと厨房で堂々とタバコ吸ってました(笑)
昭和だなぁ。
ビーフラーメン&つけ麺 シゲジン@八王子
見た目がかわいいですね。
ビーフシチューに中華麺をぶち込んだようなわかりやすいラーメンです。
スープが一品料理として完成してるので、こういうのはつけ麺のほうが合うかな?と思いました。
お店が超絶狭く(最大4人がけ)、完全に趣味でやってるような印象です。
「鳥藤」という鶏肉卸専門会社のラーメン事業です。
さすが鶏に精通しているだけあって、「鶏感」の出し方や魅せ方が上手いなぁと感じました。出汁、タレともに素人目にもわかるくらいハッキリした味わいで、ガツンときます。生姜が強めに効いていてるのもポイント。
市場の人間に合わせて朝早くから営業しているので、貴重な朝ラー候補としてオススメです。
麺屋 綴@金町
東京では貴重な泡系ラーメンです。ベースは王道の鶏白湯。
頼んだのはチャーシュー増しで、物が多いせいで肝心の泡が半分ほどうやむやになってしまいミスったなと。これ、たくさん食べたいときはどうすれば?トッピング別皿なら解決しそうだけど、うーん。食べるのが早くないと終盤はただの鶏白湯ラーメンなので、そういう面も含めてイマイチ完結しきってないジャンルな気がします。コンセプト自体は良いと思うし好きなんですけどね。
ついでに、「ふく流ラーメン 轍 東京高田馬場本店@高田馬場」も載せておきます。
こちらは単なる泡系ではなく、亜酸化窒素を用いたエスプーマです。実は初めて泡系ラーメンを食べたのがこのお店の本店(大阪)だったので、ついに東京に本格的な泡系が乗り込んできたかと心躍りました。例によって、トッピングが多すぎて失敗でしたが(笑)
麺屋 吉左右@木場
昨年食べたラーメンの中で特に衝撃を受けた一杯です。この手のラーメンは「はやし@渋谷」、「こうかいぼう@門前仲町」、「麺屋 はし本@中野」と食べてきましたが、ぶっちぎりでナンバーワンだと思います。
動物と魚介のバランス、タレとスープのバランス、スープの濃度と麺のバランス、すべてがパズルのようにカチッとハマってます。
極めつけはチャーシュー。たしかこれを食べたとき2軒目でデフォにしてしまったんですが、一噛みした時点で増しにしなかったことを後悔しました。
いやぁ、はやしが一番だと思ってたから目ん玉飛び出たね。オススメです。
麺処『図鑑』@渋谷
創作ラーメンを出す間借り営業のお店で、ラヲタから熱烈な支持を受けています。が、正直「油多すぎ」という印象しかないです。この写真でもわかると思いますが、香味油の層が1cmくらいありますね。やりすぎだよ!「らーめん 鴨to葱@御徒町」や家系、非乳化の二郎(系)のようにコンセプトがあるならわかるんですが、なんだかもったいないなぁと思っちゃいます。
あづま軒@人形町
いわゆる「町中華」。
シンプルな作りのラーメンで、昔ながらの豚清湯+化調の王道パターンです。青島食堂やラーショにも言えることですが、豚骨+化調は「ラーメンっぽさ」を感じさせるこの上ない組み合わせだと、こういうラーメンを食べると感じます。化調は使い方次第でどちらにも転ぶ、まさに「魔法の粉」ですね。
麺処 竹川@神泉
道玄坂の脇道=ホテル街にある隠れ家的なお店で、着くまでにちょっとドキドキします。夜は「水炊き 波多野」という鍋のお店に切り替わるそうで、間借り営業なのかな?
野菜がたくさん乗っててカラフルなので、インスタグラマーの方にオススメです。すべての野菜を当てられたらあなたはもう農家。私はピーマンとニンジンの間にある黄色い野菜だけわかりませんでした。日によって野菜は変わるみたいですので、何度か行ってみると面白いかもしれません。
中華ソバ 燜tana@上石神井
吉祥寺のカレーとラーメンを出すお店(会社)が、趣向を変えて煮干しラーメンで勝負(?)。というわけで煮干しラーメンですが、事業の一端とは思えないほどのクオリティです。
「中華蕎麦 蘭鋳@方南町」よろしく香ばしい煮干し油と、ほどよいエグみのスープ。バランス感がすでに名店の雰囲気です。
事業の主であるカレーももちろん力が入っていて、セットで頼むこと必至。
都内とはいえなかなか用事のない場所ですが、オススメです。
ついでに同じようなコンセプト(というかこっちが先ですが)の「Noodle & Spice curry 今日の1番@川口」も載せておきます。
ラーメンはよくある濃厚煮干し。カレーのほうが記憶に残る感じでした。
知名度と実力に加え、立地まで手に入れてしまったレジェンド店です。
写真は塩つけ麺にたくさんトッピングしたやつ。多分。
もう商品のクオリティは言うまでもないですね。基本メニューは全部食べましたが、どれも一級品です。消費者側の思考として難しいことは一切なく、素人でも玄人でもひたすらに「美味しい!」と思わせてくれるような構成です。
ただ、それだけではないのが、ほん田…というか本田さん。帰り際、必ず体を向けて、目を見て、「ありがとうございます」と会釈してくれます。どんなに忙しくても、調理中でも。これを当たり前にやってるのがエグすぎます。特別客に媚びたりするような接客スタイルではないですし調理中は寡黙なんですが、最後のワンシーンで悩殺されてしまいます。
「店からすれば◯◯◯分の1、しかし客からすれば1分の1」こういう客視点の考えが根底にあるんでしょうね。このお店は回転も良くて基本売り切れもしないので特に客数は多いでしょうから、それも含めて考えるとすごすぎます。
らぁ麺や 嶋@西新宿五丁目
「支那そばや」出身で、開業前から現在まで話題の絶えないお店です。
これで2回目。前回はラーメンでしたので、今回はつけ麺を。
ラーメンもそうでしたが、そこまで印象に残る味ではないんですよね。もちろん美味しいのは美味しいんですが。このときなんて2時間並びましたし食べたときの感動はひとしおだと思うのですが。。。
ラーメン 健やか@三鷹
大学生時代から定期的に通ってるお店で、昆布水つけ麺がイチオシです。
一般的な鶏清湯の昆布水つけ麺とは少し違って、貝の主張が強かったり、トリュフオイルがかけられていたりと独自の路線で面白いです。
このお店はラーメンもそうですが旨味の強さが強烈で、もはや不自然なレベルです。無化調なのでスープ材の掛け合わせ次第でここまでになるってことでしょう。
尋常じゃないほど回転が良く、待ちがあってもすぐ食べれます。
柳麺 呉田@北浦和
名店、「ちゃぶ屋」出身。
こちらのざるつけ麺、看板メニューにするだけあって、麺の作り込みかたがハンパないです。蕎麦粉もブランドしてるのか純粋な中華麺ではない模様。茹で時間と締めたときの仕上がり具合が計算し尽くされてます。
スープの酸味がもう少し控えめだったら嬉しいですが、麺だけでも食べに行く価値のあるお店です。
地球の中華そば@伊勢佐木長者町
横浜エリアの超有名店です。通称「ホシチュウ」。
ここら一帯の有名どころ(家系以外)はほとんど食べましたが、総合力ではナンバーワンでしょう。
なにかが突出しているわけではないですが、バランス感覚がピカイチです。旨味の演出も巧みで、複合系鶏清湯のお手本と言えそうです。
実は塩ラーメンがイチオシだったりする(?)ので、また行こうと思います。
先ほどのホシチュウと同じ最寄り駅の有名店で、ホシチュウと比べても甲乙つけ難いラーメンです。
一口目のインパクトは完全に「和」。しかしうどんや蕎麦の食べているわけではなく、しっかり「ラーメンを食べている」と感じられるような厚いボディをしています。優しさと強さを兼ね備えた内藤大助のようなラーメンです。
創作麺工房 鳴龍@大塚
日本のラーメン店で3軒しかないミシュラン一つ星を獲得しているお店の一つ。
こちらは担担つけ麺。自家製麺、芝麻醤、タレ、スープの一体感に加え、トマトピューレのオサレアクセントが光ります。
味だけでなく、お店の内装や食器なども、ミシュランの審査員がいかにも好みそうな雰囲気です。
「マニアに人気」という印象が強いお店です。
優しく引いた動物系と昆布主体の魚介系が織りなす至極のスープ。
麺にもこだわりがあり、函館、「出口製麺」の特注麺を使用。
チャーシュー増しは少し考えるべきかもしれませんね。肉の旨みや漬け込みダレの塩味が溶けて終盤味が変わるので。良い悪いではなく、スープの移り変わりを楽しむか、優しいスープのまま食べきりたいか、ってことです。
草むら@永福町
「永福町系大勝軒の源流」と言われているお店で、「永福町大勝軒@永福町」の店主のお兄さんが経営しているみたいです。
本家(実はこちらが本家なのでややこしい)を食べたのが何年も前なので、正直ディテールは覚えてないのですが、こんな感じだった気がします。
こういうとろけるワンタンって、昨今のお店ではなかなかないよなぁとか思ったりします。
くじら食堂 nonowa 東小金井店@東小金井
大学生時代によく通ったお店です。油そばのオススメを聞かれたときは真っ先にこちらのお店を挙げています。
自家製麺が売りになっていて、太麺だとすべて手揉みになる(ラーメンのみ細麺も選べます)のですが、ラーメン、つけ麺と油そばで麺の揉み方、潰し方に違いがあるのが特徴です。前者は茹で上がりがピロピロの平打ち麺になるのに対し、後者は厚みを残し、タレとの絡みや食べ応えに重きを置いた形になります。この厚みの残った麺が最高、、、というわけで油そばがオススメです。
麺量と油の種類(ネギ油orニンニク油)が選べるので、大盛り(無料)はマストとして、油はどちらでも美味しいのでお好きなほうを。特製にすれば卵黄が乗るのですが、それを写真のように別皿(全卵)にしてもらい、途中からすき焼き風で食べてみてください。飛びます。
ワンタンメンが売りのチェーン店です。
営業時間と立地のハードルの低さから後回しになっていたのですが、ふらっと行ったら想像以上でした。
代名詞のワンタンはもちろんのことハイクオリティですが、実はスープもしっかりでここにビックリ。可もなく不可もなく、これ以上もこれ以下もない。しかし、「これでいい」という塩梅。
飲み終わりや、「おなかが空いたけどやってるお店があまりない」というタイミングで行くと満足できると思います。
らーめん 大金@佐野市
佐野ラーメンの人気店です。
油の有無が選べたのでナシで頼んだのですが、油ナシでも十分なインパクトでした。
透き通った鶏ガラスープ、絶品手打ち麺、ホロホロチャーシュー、化調。田舎のラーメンらしさがしっかり出てるので油の必要性は特に感じませんでしたが、アリならプラスで少しパンチが出るのかな?好みの範疇だと思います。
平日の開店30分前に着いたのですが、そのときにはすでに人だかりが。人気店ではありますが「超絶怒涛の有名店!」というわけではないので、少しビックリ。専用駐車場に停まってた車のナンバーもまばらで、遠方から来てる人もちらほらいました。田舎ラーメンの注目度、どんどん上がってますね。
YOKOKURA STOREHOUSE@小田林
「UNITED NOODLE アメノオト@佐野市」の姉妹店で、両店とも昆布水つけ麺の盛りが美しすぎることで有名。ラヲタから熱烈な支持を受けているイメージが強いですね。
実際食べてみると「まぁ、なんら変哲のない…」って感じなんですが、見た目、店作り、立地などなど、マーケティングの仕方については学ぶべきところが多いです。
中華そば しば田@仙川
レジェンドの域に片足突っ込んでるくらいの有名店です。
何年か前にリニューアルし、リニューアル後はこれが初。めちゃくちゃ期待してましたが、「あれ?なんか普通だな」と。
鶏と鴨がしっかり出ていて、鶏油は多すぎず、醤油がキレ、自家製麺も仕上がってて、チャーシューしっとり。個々の要素だけを取り上げると文句のつけようがないのに、この感覚はなんだろう。
ブレてるわけではなさそうですが、気になるしもっかい行きますかね〜。
あまり知られてない気がしますが、実は「支那そばや」出身の人のお店です。
今回頼んだのは塩ラーメン。この塩ダレ、白醤油なしかな?一般的に想像する塩スープ特有のふくよかさがなくて、海塩がビシッと伝わってくる。余計な味付けをせず、ベースのスープを楽しんでもらいたいってことでしょうか。塩ラーメンのアプローチの仕方を一つ学んだ気がします。
本家 第一旭 神保町店@神保町
「俺の大好きな第一旭が神保町に!」ということで、オープンから3日目くらいに行ってきました。
京都の本店で食べたのはもう何年も前。めちゃくちゃ美味かったのは覚えてるんですが、詳細は飛んでいて、、、そうなると新宿店の記憶を辿るしかないのですが、「あれ?こんなに臭かったっけ?」という驚きが真っ先に。熟成してるのではなく単純に獣臭が出てるんだと思いますが、クセになる臭さです。お得意の九条ネギとの調和も取れていて、素晴らしい。
やっぱり、定期的に食べたくなる味です。
らーめん 七彩飯店@京橋
「食堂七彩@都立家政」に次ぐ、「七彩」の3店舗目です。所在地的には京橋駅が一番近いらしいですが、言ってしまえば東京駅内のお店です。
七彩らしさを前面に打ち出した手揉み平打ち麺と、優しくも強さのある鶏ガラスープ。モダンともクラシカルともとれる絶妙なラインを攻めてくるのはさすがの一言。
画像はチャーシュー増しですが、これはちょっとミスったかも。量、質ともに申し分ないのですが、見ての通り全部豚バラ肉なんですよね。終盤さすがに脂がキツくなってきて、せっかく美味しいのに食後感は…という感じでした。なんでロースと半々にしないんだろう?試食したことないんですかn…おっと危ない。つい口の悪さが出てしまうところでした。
このお店のもう一つの顔であるソースチャーハン。こちらも絶品でした。この類のチャーハン初めて食べたけど、美味しいですね。今度作ってみようかしら。
アクセスは言わずもがな。サラリーマンに向けて朝から営業しているのも魅力的です。ぜひ一度。
麺屋 六@人形町
新しめのお店で、「香港ラーメン」というジャンルみたいです。海老ワンタンメンがイチオシ。どうしてまた難しい場所にこんな難しいラーメンを…。
塩味が極限まで抑えられた鶏ガラ主体?のスープ。出汁感も薄いので本当に攻めてるんだと思います。卓上調味料(声かけ)には香港紅酢や塩が。美味しく食べきれる気がしなかったのでつい塩を頼んでしまいましたが、ほかのお客さんはこれをどう感じてたんだろう。
麺は香港直送らしい輪ゴムのような細麺。色味からしても普通の中華麺じゃないですね。デンプン?よくわからん。
ワンタンのクオリティはバッチリだったので作り手の出したいものは出せてるんでしょうけど、素人には難しすぎました。
ゴールデンタイガー@熊谷
埼玉北部ではナンバーワンの知名度を誇る人気店です。というか、ここらへん本当にまともなラーメン屋がないです。
写真は代名詞、「TKM」の肉増し。TKMとは「卵かけ麺」の略で、GじゃなくてMだよってことです。麺は冷水で締められてます。
魚介スープとタレ、油は固まらないように(多分)植物性。一見誰でもマネできちゃうんじゃないかと思わせる(私も何回か家で試してます)ほどシンプルな構造ですし、実際それっぽくはなるのですが、どうしてもこれにはならない。おそらく自家製麺が大きく差に出るんだと思います。あの麺ありきの構成、そこは誰にもマネできない。あと、落とす卵黄のレベルはかなりカギになりそうです。
シンプルながらも作り手の絶対的な自信を感じる一杯。オススメです。
こちらは「しおらぁ麺 飯田商店 ー新たなる扉ー」という「飯田商店」とのコラボ商品。1180円です。
調理工程をずっと見てたんですが、「エキスをお湯で割って、はい完成!」ですね(笑)
ほんのり鶏油の香りがして、あとはお湯です。これは食べちゃダメですよ。1180円もしますし。麺は多少頑張った痕跡が見られますが、トータルで見てなぜ飯田さんのGOが出たのか謎です。
花月で飯田商店は食べれません!!
中華そば 深緑@高坂
さて、ここまでご覧いただきありがとうございます。いよいよ最後のお店です。
こちらは埼玉のレジェンド店、「中華そば 四つ葉@川島町」の2号店。ラーメンは順番に「黒出汁」、「白出汁」、「羅臼昆布と鮭節」、「極上かつお節」。
FeeLを紹介した際に2021年の最重要店と書きましたが、それはあくまで業界にとっての話。私的最重要店はこちらの深緑です。2021年に食べたラーメンの中でぶっちぎりのナンバーワン。ランク付けやどこが一番ってのはあまり好きじゃない(そんなに意味がないので)んですが、ここはついつい一番だと言い切ってしまいたくなるお店でした。
アクセス、営業時間がかなり厳しめな条件ですが、幸い僕の家からはそこまで遠くなく、車が使える日は常にこのお店を意識していました。
上に挙げた4種類のラーメン、どれもイカれた仕上がりで、その総合力もすごいです。
テイストとしては高級食材を多用したわかりやすさ重視な感じで、スープや麺の出立ちからモダンな印象は受けますが、どこか懐かしさも想わせる絶妙なラインを狙ってきてます。
正直な話、今まで四つ葉を美味しいと思ったことがなかった(失礼)ので、こんなラーメンも出せるのかと勝手に見直しました。
ここで紹介したところでどれだけの人が行くのかわかりませんが、ラーメン好きなら必ず食べておくべきだと思います。
4種類どれもオススメですが、あえて優先順を考えるなら、黒=白>昆布&鮭節>かつお節でしょうか。全部美味しいので気になったのでいいです。
おわり
一応254杯の内訳も載せておきましょうか。
(青太字を2021年のオススメBIG5とします)
ジャンクガレッジ 狭山店@狭山市 1杯
讃岐ラーメン 香麦@南大塚 1杯
麺屋 幸生@小手指 1杯
麺屋 匠神@新所沢 3杯
スパイスらぁ麺 喰JACK@池袋 1杯
麺処 びぎ屋@学芸大学 1杯
白河手打中華 法隆@八木崎 1杯
中華そば・塩そば 武麗舞@八木崎 1杯
キング製麺@王子 1杯
饗 くろ㐂@秋葉原 7杯
手打 親鶏中華そば 綾川@恵比寿 1杯
上気元 いただき@新狭山 1杯
ラーメン二郎 川越店@川越 1杯
駄目な隣人@人形町 2杯
食煅 もみじ@新白岡 2杯
焙煎塩蕎麦処 金字塔@赤羽岩淵 1杯
麺屋武蔵 神山@神田 4杯
麺.SUZUKi@武蔵藤沢 2杯
ANTCICADA@馬喰町 1杯
味噌らーめん専門店 つじ田 味噌の章 飯田橋店@飯田橋 1杯
武蔵ノ麦穂@武蔵藤沢 4杯
麺房 徳山@入間市 1杯
煮干乃宴@羽村 1杯
大島@船堀 1杯
ラーメンWalkerキッチン(饗 くろ㐂)@東所沢 1杯
博多・長浜らーめん よかと@狭山ヶ丘 3杯
麺屋 淳陛屋@亀有 1杯
和歌山らーめん まる岡@亀有 1杯
つけ麺 道@亀有 1杯
麺処 ろくめい@上尾 1杯
ラーメン二郎 三田本店@三田 3杯
らーめん にじいろ@高尾 1杯
中華そば専門店 味幸@高尾 1杯
Ramen FeeL@日向和田 2杯 ※業界最重要店
中華そば 燕屋商店@東松山 1杯
ラーメン 星印@反町 1杯
くり山@白楽 1杯
crab台風。@人形町 1杯
中華そば 糸@秋葉原 1杯
昆布の塩らー麺専門店 MANNISH 東日本橋店@東日本橋 3杯
らぁ麺や 嶋@西新宿五丁目 1杯
八雲@池尻大橋 1杯
下北澤 Ramen KUWAJIMA@下北沢 1杯
中華そば たた味@小伝馬町 1杯
『』@岩本町 2杯
神田ラーメン わいず@神田 2杯
ラーメン雷 東京本丸店@東京 1杯
MENクライ@浜松町 1杯
愚直@中板橋 1杯
中華そば うめ川@板橋区役所前 1杯
手打 焔@黒磯 1杯
手打中華 すずき@新白河 1杯
らあめん サンド@青山 1杯
麺や ゼットン@筒井 1杯
長尾中華そば 西バイパス本店@新青森 1杯
中華そば処 琴平荘@三瀬 1杯
ケンちゃんラーメン 大山支店@羽前大山 1杯
福来亭 白山町店@燕 1杯
手揉み中華そば 中村@大宮 1杯
青島食堂 宮内駅前店@宮内 1杯
豚骨ジョージ@武蔵藤沢 1杯
輝道家直径 皇綱家@池袋 1杯
中華そば 四つ葉@川島町 2杯
らあめん 元@蓮根 1杯
本格四川担々麺 赤い鯨@人形町 1杯
中華そば 児ノ木@落合 1杯
らあめん 常護@下落合 1杯
SHIBIRE-NOODLES 蝋燭屋@銀座一丁目 1杯
台湾まぜそば 麺屋 はなび 神田東口店@神田 1杯
麺屋 鈴春@本郷三丁目 2杯
柿田川ひばり 恵比寿本店@恵比寿 1杯
金龍@小川町 1杯
麺堂にしき@小川町 1杯
中華そば 深緑@高坂 6杯 ※私的最重要店
光麟堂@御成門 1杯
てんせんめん@虎ノ門ヒルズ 1杯
中華そば 竹千代@尾久 1杯
ド豚骨 貫@船橋競馬場 1杯
支那そば ちばき屋 葛西店@葛西 1杯
えっちゃんラーメン。@西武新宿 1杯
どうとんぼり神座 新宿店@西武新宿 1杯
南京亭 日高店@武蔵高萩 1杯
神田らぁめん 悠 HARUKA@新日本橋 1杯
TONKOTSU MANI@鶴ヶ島 1杯
支那そばや 東京ラーメンストリート店@東京 2杯
清湯豚骨白醤油拉麺 LABO麺@中野 1杯
粉麺小屋@新中野 1杯
神保町 可以@神保町 1杯
ろく月@浅草橋 1杯
万葉軒@人形町 1杯
特製ラーメン はせがわ@新所沢 1杯
中華そば イデタ@幸手 1杯
麺屋 葵@幸手 1杯
芛堂寺@つくば 1杯
特級鶏蕎麦 龍介@土浦 1杯
ラーメンショップ 牛久結束店@牛久 1杯
Noodle & Spice curry 今日の1番@川口 1杯
中華そば 一清@武蔵小金井 1杯
貝出汁 中華そば 竹祥@吉祥寺 1杯
麺屋YAMATO@三鷹台 1杯
つけ麺 麦の香@面影橋 1杯
GOOD MORNING ラーメンショップ@穴守稲荷 1杯
中華そば ふくもり@駒沢大学 1杯
シゲジン@八王子 1杯
恵比寿貝鶏中華蕎麦 たかよし@恵比寿 1杯
麺屋 彩音@五反田 1杯
麺屋 桐龍@東川口 1杯
鳥藤とりそばスタンド@築地 1杯
支那ソバ 小むろ@行徳 1杯
麺や べらぼう@銀座一丁目 1杯
らぁめん ほりうち 新橋店@新橋 1杯
麺屋 綴@金町 1杯
白河中華そば 孫市@西国分寺 1杯
ラーメン 日陰@新川崎 1杯
中華soba いそべ@矢口渡 1杯
つけめん TETSU@所沢 1杯
麺屋 吉左右@木場 1杯
カッパラーメンセンター@狭山市 1杯
麺処 「図鑑」@渋谷 1杯
麺処 竹川@神泉 1杯
あづま軒@人形町 1杯
中華ソバ 燜tana@上石神井 1杯
一条流がんこラーメン 総本家@四谷三丁目 1杯
KEN軒@三鷹 1杯
ラーメン 健やか@三鷹 2杯
らーめん 潤 蒲田店@蒲田店 1杯
中華そば 結。@大森 1杯
Tokyo Bay Fisherman's noodle@北久里浜 1杯
ちばから 蒲田店@蓮沼 1杯
柳麺 呉田@北浦和 1杯
ラーメン くれは@田無 1杯
スパイス・ラー麺 卍力@秋葉原 1杯
地球の中華そば@伊勢佐木長者町 1杯
ラーメン王 後楽本舗@渋谷 1杯
らーめん こてつ@新所沢 1杯
拉麺 瑞笑@国分寺 1杯
RAMEN WANTO@国分寺 1杯
らぁめん赤坂 みづ菜@赤坂 1杯
南京亭 川越店@南大塚 1杯
入鹿TOKYO 六本木@六本木 1杯
ラーメン 奏@駒込 1杯
創作麺工房 鳴龍@新大塚 1杯
ラーメン 健太@高円寺 1杯
麺処 源玄@阿佐ヶ谷 1杯
ラーメン二郎 歌舞伎町店@西武新宿 1杯
麺匠 清兵衛@川越 1杯
ラーメン 英二@北府中 1杯
草むら@永福町 1杯
濃厚ラーメン かなや@方南町 1杯
自家製麺 くろ松@高崎 1杯
地鶏ラーメン とりじ@前橋大橋 1杯
一番@新狭山 1杯
麺屋 焔@大井町 1杯
呑龍@新橋 2杯
らぁ麺 大金星@横瀬 1杯
くじら食堂 nonowa 東小金井店@東小金井 4杯
粋な一生@秋葉原 1杯
広州市場 新宿東口店@新宿 1杯
中華そば しば田@仙川 1杯
ソラノイロ NIPPON@東京 1杯
炸醤麺 まさ吉@下山口 1杯
らーめん 大金@佐野市 1杯
YOKOKURA STOREHOUSE@小田林 1杯
濃菜麺 井の庄@練馬 1杯
本家 第一旭 神保町店@神保町 1杯
麺や 七彩飯店@京橋 1杯
東京駅 斑鳩@東京 1杯
麺屋 六@人形町 1杯
INOSHOW@保谷 1杯
NIPPON RAMEN 凛 RIN TOKYO@東京 1杯
六厘舎@東京 1杯
あぢとみ食堂@川島町 1杯
ゴールデンタイガー@熊谷 1杯
博多ラーメン しばらく@水天宮前 1杯
天外天 東京ラーメンストリート店@東京 1杯
自家製手もみ麺 鈴ノ木@狭山ヶ丘 1杯
計254杯(多分)
2021年、食べた回数がもっとも多かったお店は、「蒙麺 火の豚 人形町店@人形町」でした。
この集計を取るまでまったく気づかず、自分でもビックリです。理由はハッキリしてますが…察してください(笑)
軽く解説しておくと「二郎」と「中本」を"フュージョン"させたラーメンを出すお店です。私は辛いものが苦手なのでいつも辛くないラーメン(要は一般的な二郎インスパイア)を食べるのですが、かなり真面目に(失礼)作られていて、印象良いんですよね。なんともないインスパイアだったらいくら職場がちk…いくら二郎系の気分でも私は行かないんですが、「単に話題性だけでやってるお店ではない」というところが、この結果に繋がってるんだと思います。
そして、2番目に多かったのが「くろ㐂」の7杯、激推しの「深緑」が6杯で3番目。この2店舗はまぁそうだよねって結果でした。もう純粋に大好きで、印象にも強く残ってますし、よく行ったなぁという感覚があります。しかしそれでも、ペース的には1ヶ月に1回も行ってないんですよね。ウチの店で1週間に1回来てくれる常連さんってやべえなって改めて思っちゃいました。上には上がいるってことですね。
さて、ここまでお読みいただきましてありがとうございました。いかがでしたか?普段ラーメンのことしか考えてないオタクの脳内はこんな感じです(笑)
僕もまだまだ素人ですし、食べたことのないジャンル、知りもしないラーメン、お店、土地、人、たくさんあります。みなさんのオススメのお店、ぜひお聞かせください。
あとめちゃくちゃ疲れたのでかこつといいねお願いします(笑)